僕とデイドリーム
定期的に見る夢がある。
中学や高校の知り合い(当時意識してた可愛いほうの子ら)がいっぱい出てきて、
バス旅行してるとか
教室で急接近!?的な青春ドキドキイベントが繰り広げられるやつで、
ありきたりであざとい萌えドラマみたいな夢なんだが非常に楽しい。
設定としては全員で高校6年生になっていたり(ネバーランドかよ)、
まあ今の現実的な格差とかを全部無視した、モラトリアムのサンクチュアリとして
僕はそこで楽しくやっているのである。
後半、脳が覚醒に近づくにつれ、
あれおれなにやってんだろう、現実ではこの子なんかFacebookに子供の写真上げてたような……
とか非情なリアリティが押し寄せてきて、起きたら自身の現状が軽く嫌になるという時がまあー定期的にある。
それがある度に、憂鬱になったり塞ぎ込んだりはしょっちゅうしているのに、脳味噌の方は楽天的なつくりになっているんだなあと思う。
夢に出てきた古い知人、夢の中ではもちろん僕に好意的だし、
かといって都合のいいようにセクシャル方面にあれこれできるわけでもなく、
10代の異性の友達、みたいなすっげーいいバランスで接してくるので、
当時もそんな感じで接してたわけじゃないのに、
もし現実でそんな関係を構築できたらスゲエなと思って
気の迷いで実際に連絡を取ってみた事がある。
それぞれ数年前(イキイキしていた時期というやつである)だが、
20代前半で、それぞれ都内近郊で就職もして、中学や高校の同級生が
今どうしてるのか気になるしご飯食べてお茶しましょうという趣旨で連絡したところ、
なんと快諾ということでメシを食う事になった。
A氏が21くらいの時、B氏が23くらいの出来事である。
そんでまあ結論から言うと、
あこがれのA氏は「彼氏でもなんでもないけどルームシェアしている」と同棲していたし、
あこがれのB氏も大学から男と交際しており、転職のうんぬんの話をあーうんうんそうなんだといった感じで聞き上手をやって終わった。
終わったというのは食事と会話が終わったというのもあるが、あまりにも普通の20代の女性だったため、当時の一方的な好意や下心にもケリがついて終わったという表現である。
こういう出来事はえてして、
なんだ、男と上手くいってないとか仕事が落ち目とか、ちょうどいいタイミングでガス抜き的に異性と飯を食い、やったりやらなかったりして日常に戻るという事を年頃の女性はだいたいするんだなあ、
という萎え~が主体の再会となるものである。
総括するとなんじゃそりゃ的な事で、
イケるかと思ったらイケなかったから悔しいという事とか、
ワンチャンかませたかも、とかそういう発想ではなく、
特にこの両名は当時タイプだったというあれがあるので、今なおフレッシュな夢を見させる存在であってくれという願いすらあったところに、
軽度のメンヘラ性があったり、ちゃんと箸持ててないじゃんというのがあったり、
まあこっちが勝手に盛って勝手に貶めただけなんだが、少なくとも当時のキラキラしたものは輝きを失っていた。
あとは男居てワシとメシ食いにくんのかい、という不可解さによる軽度の幻滅もあった。
まさしく幻ヲ滅スル-イマジンブレイク-されている。
っていうか今となっては、制服を身に纏っているからキラキラしていただけなのかもしんないとすら思う。
制服はみんな着てたんだけどなあ……おかしいなあ……
このへんから切実に童貞のイノセンスを取り戻したいと思うようになったのと、
やっぱりアニメって最高だな~と思うようになっている。
そして定期的に見る夢からA氏とB氏は消えて
その夢の登場人物が年々減っていくのである。
心があの頃の教室に置きっぱなしになっているのは、
現実でも夢でも僕だけになってしまうね。
*1:6人の男からそれぞれ数から数十万円の借金をしているC氏というのもいるが、ワケありのグレードがもうちょっと上になってくるので、ごく普通のA氏とB氏と並べて語るのは気が引けたのでまだしまっておく。